保育士の実技試験で「造形」を受験する予定ですが、アドバイスをお願いします。
保育士実技試験の「造形」は、いわゆるお絵描き。
与えられたテーマや条件を色鉛筆を使って45分以内で描かねばなりません。
そのために準備するもの、コツやポイントなどを、実際41点で合格した筆者が分かりやすく解説します。
保育士「造形」試験で合格!おすすめ色鉛筆はステッドラー?ファーバー?サンフォード? それとも…や、保育士「造形」試験とは?注意点は?実際に描いてみた!、おすすめ色鉛筆ランキングTOP5【保育士「造形」試験合格者が選ぶ】もご参照ください。
45分以内に条件をクリアし色塗りまで終える
保育士試験の実技、「造形に関する技術」は、試験当日に出される課題の保育の一場面を、19センチ×19センチの絵画で表現する試験です。
この、当日出題、というところが、かなり怖いですよね。
どういった問題が出るか分からないので、さまざまな場面を想定して、練習しておいたほうが良いです。
しかも、45分間で色鉛筆で着彩するところまで仕上げなければなりません。
やってみると分かりますが、45分はかなり短いです。
時間内に、条件をクリアした上で、色塗りまで終えるのが合格の最低基準なので、何度も練習しておきたいものです。
私も、最初は1時間ほどかかっていましたが、練習して45分で描けるようになってきたので、その時短方法も併(あわ)せてご紹介したいと思います。
「造形」の練習のために、最初に用意したもの
筆者は「造形に関する技術」の練習のために、次のものを用意しました。
ネットなどの評判を元に、ステッドラーの色鉛筆(24色)を用意しました。
適度に柔らかく、発色も良くてキレイに塗れます。
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もう少し、色鉛筆の価格を抑えたいという方には、三菱の色鉛筆、トンボの色鉛筆などがおすすめです。
トンボのロールケース入りは、ミニ鉛筆削りもついて、実技試験会場に持っていくのに便利そうですね。
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下描き用の、消しゴムで消せる色鉛筆です。
でも、実際には、時短のために、ほとんど消しません。
ネットなどで、フレッシュを勧める方や、サン・オレンジを勧める方がいらっしゃったので、両方購入してみました。
私は、ほぼフレッシュで下書きを描いていますが、薄いので、見にくいと感じる方はサン・オレンジが良いかもしれません。
1本130円くらいです。
保育士試験、造形、色鉛筆、とネット検索すると、一番良くヒットする色鉛筆かもしれません。
柔らかく、広範囲を素早く塗るのに優れています。
床や地面用、空、壁の色など、広範囲に使いたい色を、バラで購入しました。
くすみピンクの939番は、肌色として使っています。ステッドラーの肌色が、ちょっと黄色っぽかったし、肌色はたくさん塗るので、カリスマカラーから選びました。
1本、250円くらいでした。
【関連記事】おすすめ色鉛筆ランキングTOP5【保育士「造形」試験合格者が選ぶ】>>>
110円くらいです。
130円くらい。
本番の紙は、ケント紙なので、ダイソーで8枚入りを3セット購入しました。
近くにダイソーのない方やたくさん練習したい方は、こちらがおすすめ。
デッサンなどの練習用に、クロッキーブックを用意しました。
これもダイソーで。
保育士試験実技対策用の指南書です。
造形技術だけでなく、音楽技術、言語技術も網羅。
音楽技術は課題の楽譜、言語技術は課題のお話を3分で話せる原稿がついています。
実技試験を初めて受ける方は、読んでおくと対策がしやすいです。
保育園の一日を描いた絵本なのですが、保育士試験・造形技術のお手本的存在になっています。
試験の時期になると、欠品していたり、定価より高く中古が売られていることも。
「造形」の練習方法
テーマにそって構図を考える
お題は、試験当日に出題されます。
お題の場所は、たいてい保育室内か、園庭です。
そして、保育士1名以上、子どもを3名以上描くこと、ということが多いです。
さまざまな事例を想定して練習します。
今回は、次の事例で描いてみました。
事例
A保育園では、3歳児〜5歳児が、「七夕」の準備をしています。
七夕飾りを製作中の子どもや、保育士と一緒に、笹に飾り付けている子どももいます。
条件
- 笹にみんなで飾りをつけている様子が分かること。
- 七夕飾りを製作中の子どもがいること。
- 子ども3名以上、保育士1名以上を表現すること。
- 枠内全体を色鉛筆で着彩すること。
「造形」練習の手順
事例をよく読んで、条件に沿った構図を考えます。
問題用紙の空きスペースなどに、適当な枠を描いて、鉛筆で構図を書き込みます。
ここまで5分くらいで行います。
練習には、19センチ✕19センチの枠が必要ですが、いちいち測って描くのは面倒なので、工作用紙で型紙を作ってしまいました。
これをあてて、さっと枠を作ってしまいます。
工作用紙でなくても、お菓子の箱など、ある程度しっかりした紙なら大丈夫です。
最初だけは、きちんと測って型紙を作りましょう。
枠ができたら、三菱鉛筆アーテレーズ フレッシュ(肌色)か、サン・オレンジで、鉛筆で描いた構図に従って、下描きをします。
下描きが終わったら、焦げ茶色の色鉛筆で、縁取りをします。
黒だと強すぎるし、画面が暗くなるので、焦げ茶色がオススメです。
下描きから縁取りまで、約20分。
縁取りが終わったら、急いで全体に着彩していきます。
とにかく時間がないので、細かいところは後回しで良いです。
「枠内全体を着彩すること」という条件があるので、塗り残しがあると減点の対象になります。
造形技術の試験に合格した方の話を聞くと、画力はさほど問われないようです。
つまり、下手っぴでも良いんですね。
大事なのは、ちゃんと条件を満たしていることです。
子どもが3人以上、という条件なのに、2人しか描いていなかったり、塗り残しがあったら、条件を満たしていないことになるので、不合格になるようです。
不合格になった方は、「時間内に描ききれなかった」ということが多いです。
それを避けるためには、条件をしっかり満たすことと、とにかく、全体に着彩することです。
一通り着彩して、時間があったら、もう少し描き込んで行きましょう。
着彩に15分くらい。
最後の5分で、塗り残しはないかなどを確認します。
意外と、靴を塗り忘れていた、とかあります。
白い部分が残っていないようにしましょう。
時短のためのポイント3つ
時短のための3つのポイント
色鉛筆が硬いと着彩に時間がかかりますので、柔らかめのものを使いましょう。
柔らかすぎると折れやすいという欠点はありますが、断然早く塗れます。
広い範囲を塗るときは、色鉛筆を寝かせるようにして塗ると良いです。
着彩に時間がかかるという方は、思い切って色鉛筆を変えてみると良いかもしれません。
お金はかかりますが、不合格になってもう一度試験を受けるよりマシ。
室内の様子、園庭の様子、保育士や子どもの服装など、色も含めてあらかじめ決めておきましょう。
本番で、悩まなくて済みます。
本番中に色鉛筆を削ることはできますが、試験官に申し出てからとあるので、けっこう時間をロスしそうです。
もったいないですが、色鉛筆の両端を削っておきましょう。
あとは、練習あるのみです!
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まとめ
「弘法筆を選ばず」という諺(ことわざ)があります。
弘法大師のような書の名人は、筆(道具)の善し悪しなど問題にしないという意味ですが、それは名人の話だし、名人だって良い道具を使ったほうが優れた作品を描けるものです。
造形の実技試験で使う色鉛筆などの道具も、できるだけ良い品を用意しておきましょう。
「『造形』練習の手順」に沿って何度も練習しましょう。
45分という時間内に書き終えねばなりませんから、「時短のためのポイント3つ」を参考にして45分以内で描き上げるようになりましょう。
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