[保育ママ/家庭的保育者]自宅保育で理想を実現、条件・資格・メリット/デメリット

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保育士資格を持っていると保育園で雇用されそこでの人間関係に悩むより、自宅などで保育できたらと思いませんか。

それが、いわゆる「保育ママ」です。

正式には、家庭的保育者と言いますが、保育ママになるにはどうすれば良い? 条件や資格は? メリットやデメリットは?

と、そんな疑問にお応えします。

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保育ママとは?

保育施設の分類

保育ママ」とは、正式には家庭的保育事業または家庭的保育者のことです。

乳児または幼児について、家庭的保育者の居宅その他の場所において、家庭的保育者による保育を行う事業を家庭的保育事業と呼びます。

いわゆる「保育ママ」は平成22年4月に改正された児童福祉法により、保育サービスの普及促進・支援充実のために国が定めた制度です。

児童福祉法第34条の15第2項により、区市町村の認可を受けて行うものと、認可を受けずに行うものがあります。
 
家庭的保育者(保育ママ)は、区市町村の認定を受ける必要があります

また、認定の際には、家庭的保育者や実施場所等の要件を満たす必要があります(要件は、区市町村により異なります)。

「保育ママ」が預かる対象となる子どもは原則として0歳から3歳未満(0歳〜2歳)の児童で、1人の保育従事者に対して児童は最大3人まで可能です。

保育従事者1人以外に家庭的保育補助者を1人置けば、最大5人までの保育が行えます

保育士やベビーシッターとの違い

保育士

保育士は、保育施設での集団保育を行います。保育士資格が必須です。

ベビーシッター

保育場所は主に子どもの自宅で、0〜12歳の子どもを対象としています。保育士資格が不要です。

「保育ママ」開業に必要な条件

「保育ママ」を開業するにあたって必要な条件は基本的には以下のようになります。

  • 育児経験がある25〜65歳までの人
  • 保育経験があり、保育士、教員、看護師、助産師、保健師などの資格を持つ、25〜65歳までの人
  • 未就学児童のいない
  • 親族に看護や介護の必要な人がいない
  • 月曜日から土曜日の午前8時〜午後6時まで保育に従事できる人
  • ットを飼っていない
  • 自宅または他所に9.9平方メートル(5.5畳)以上の広さの保育室を確保できること(子どもが3人を超える場合は1人につき3.3平方メートル加算)

ただし、「保育ママ」を開業するための条件は自治体によって異なります。

保育士、教員、看護師などの資格が必要なところもありますが、資格を必ずしも必要としない自治体もあります。

無資格でも研修を受ければ認定される自治体もあります。

厚労省が定める保育ママの条件・基準

厚労省のガイドラインには次のように記されています。

実施場所・設備基準

家庭的保育事業は、家庭的保育者の居宅その他の場所であって、次に掲げる要件を満たすものとして、市町村長が適当と認める場所で実施するものとすること。

  1. 乳幼児の保育を行う専用の部屋を有すること。
  2. 乳幼児の保育を行う部屋は、その面積が9.9平方メートル以上であって、採光及び換気の状況が良好であること。ただし、3人を超えて保育する場合には、当該部屋の面積は、3人を超える児童1人につき3.3m平方メートルを加算した面積以上であること。
  3. 衛生的な調理設備及び便所を有すること。
  4. 事業実施場所の敷地内に幼児の遊戯等に適する広さの庭(これに代わるべき付近にある公園等の場所を含む。)を有すること。
  5. 火災警報器及び消火器を設置するとともに、消火訓練及び避難訓練を定期的に実施すること。

配置基準

保育する乳幼児の数は3人以下であること。ただし、家庭的保育者が家庭的保育補助者(市町村が実施する研修を修了したものに限る。)とともに保育する場合には、5人以下であること。

保育の内容

  • 保育時間は、1日につき8時間を原則とし、乳幼児の保護者の労働時間その他家庭の状況等を考慮して定めること。
  • 保育の内容は、保育所保育指針(平成20年厚生労働省告示第141号)に準じることとし、家庭的保育事業の特性に留意して、保育する乳幼児の状態に応じた保育を行うこと。

保育ママの条件を簡単にまとめると…

  • 定年 65歳の誕生日を迎えた年度末まで
  • 定員 2〜3名(家庭的保育補助者がいる場合には5人まで)
  • 保育場所 自宅または他所に9.9平方メートル(約6畳)保育室を確保する
  • 保育時間 午前8時〜午後6時までの8時間勤務(別途時間外保育を行うことも可能)
  • 休日 日・祝日が基本。自治体によっては年末年始、夏季休暇。10〜20日の有給休暇取得も可能
  • 食事 保護者による弁当持参が主。給食提供の場合も

「保育ママ」のメリット

  • 保育園とは異なり、少人数の子どもに対し深く触れ合えるため、理想の家庭的保育を実践できる。
  • それぞれの子どもに合わせたきめ細かな保育が可能です。
  • 保育方法などにおいては資格保有者の裁量に任される部分が多いため、信頼関係がしっかり築かれていれば保育ママも保護者も満足度の高い保育が行える。
  • 保育方針は基本的に保育ママが主体となって決めることができるので、食育を重視するなど、理想の保育を実践できる。

「保育ママ」のデメリット

  • 少人数制ゆえ、保育ママ、子ども、保護者の相性の占める度合いが大きい。そのため相性が良ければ満足度は高くなるが、相性が悪いと保護者や子どもとの関係が悪化する懸念がある。
  • どんなに小さなことでも保護者にしっかり報告をし、緊密なコミュニケーションを重ねる姿勢が大切。
  • 保育ママは個人事業主とされるため定期収入の保証はなく、昇給もない。
  • 「保育ママ」を開業するまでには様々な手続きが必要。
  • 自宅の1階に6畳以上の部屋を整備し、環境を整えるためにリフォームをしなければならないことも。自宅が無理なら賃貸物件を借りる場合も。
  • 「保育ママ」は国が認定するプロジェクトです。途中で投げ出さない決意と責任感が求められる。
  • 幼い命を1人ないしは2人で預かる責任は重い。
  • 多くは個人事業主として「保育ママ」を経営しますが、運営や事務、税務、会計まで自分ひとりで行わなければならない。

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気になる給与・待遇

居宅訪問型保育の求人を転職サイトで調べてみましたので幾つかの例を掲載します。

埼玉県の例

募集職種保育士
仕事内容障がいを抱えたお子さんのご自宅にお伺いをし、保育を行います。 
児童のご自宅へ直行直帰です。
診療科目・サービス形態認証・認可保育所
給与【正職員】 月給 220,000円 〜 
給与の備考給与モデル 
既卒(経験3年)  220,000円~ 
既卒(経験6年以上) 240,000円~ 

居宅訪問手当(1日1,500円) 
時間外勤務手当(5分単位で支給) 
交通費支給(上限25,000円) 
昇給 年1回 
賞与 年2回
待遇社会保険完備、賞与、交通費支給、退職金、住宅手当、研修制度、副業OK

東京都の例

募集職種保育士
仕事内容障がいを抱えたお子さんのご自宅にお伺いをし、保育を行います。
給与月給264,800円~【正職員】  
給与の備考短大・専門卒
月給264,800円~
・内訳
基本給 180,800円
資格手当 20,000円
保育士調整手当 30,000円
処遇改善手当 31,000円
皆勤手当 3,000円

四大卒
月給270,200円~
・内訳
基本給 186,200円
資格手当 20,000円
保育士調整手当 30,000円
処遇改善手当 31,000円
皆勤手当 3,000円

・別途支給手当
各種手当(皆勤・役職・職能など)
時間外手当100%支給
通勤交通費⽀給(月30,000円まで)

昇給年1回(4月)
賞与年2回(7月・12月)※昨年実績:2カ月分
待遇社会保険完備、賞与、交通費支給、住宅補助、産休育休、有給、退職金、昇給昇進

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まとめ

自宅で保育事業が行える「保育ママ(家庭的保育者)」について以下の疑問にお応えする解説をしました。

  • 保育ママになるにはどうすれば良い? 
  • 条件や資格は? 
  • メリットやデメリットは?

「保育ママ」による家庭的保育事業は、待機児童解消のため、平成22年4月に改正された児童福祉法に基づいて作られた制度で、補助金も受けられます。

3人という少人数の子どもを1人で預かるので、理想的な保育を実現できるメリットがある一方、個人事業主としての煩雑な事務をこなしたり、保護者との密な関係ゆえのトラブルの懸念、重い責任を1人で背負うなどのデメリットもあります。

何でもそうですが、理想を実現するには多くの現実的問題をクリアしなくてはなりません。

詳細は各自治体にお問い合わせください。

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