独学で合格した保育士「筆記」試験の対策と勉強法【正味3ヶ月の勉強】

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働いていて勉強時間があまり取れず、しかも年齢が高い(アラカン)筆者が、独学で保育士の筆記試験に挑戦。

作戦どおり、2回の受験(2020年後期と2021年前期)で合格できました。

そんな私の学習法、試験対策、私が使ったテキスト本などをご紹介します。

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最初から2回の受験で合格する作戦

受験に使ったテキスト

さあ、保育士試験を受けよう! と思ったときに、勉強の方法は、通信教育を受けるか、市販の教材を使って独学で頑張るかのどちらかだと思います。

>>[通信教育]比較! 5社の講座の受講料、教材内容、質問回数の違いは?

私の場合は、独学でした。

保育士試験は9科目あり、一度合格した科目は3年間繰り越せます。

そこで、1回目ではできるだけたくさんの科目で合格し、

2回めで、残りの科目に合格する、という作戦で行くことにしました。

最初は、翔泳社の『保育士完全合格テキスト』を購入して、テキストを読みながら、ノートにまとめるという勉強方法を取りました。

でも、これは時間がかかりすぎて失敗!

しかも、このテキストは、「社会福祉」から始まっています。

「社会福祉」って、一番ムズカシイ、保育士試験のラスボス的存在なんですよ〜。

「社会福祉」がなかなか覚えられなくて、足踏みしている間に時間がドンドン過ぎていき…。

それで、勉強のやり方を替えたら、うまく行って、2回めの試験で9科目全部に合格できましたので、その勉強法をお伝えしたいと思います。

合格体験記はこちら>>[保育士試験合格体験記]50代60代でも遅くない!私はこうして合格した!【筆記試験編】

テキストは読まずに、問題集から始める。

テキストを読んだり、ノートにまとめるのはやめて、いきなり問題集から始めることにしました。

使ったのは、翔泳社の『保育士完全合格問題集』です。

この問題集は、過去数年分の保育士試験からよく出る問題を集めて、左ページに問題、右ページに詳しい解説が掲載されています。

最初は問題をみても解けないので、考えずにまず解説を読んでしまいます。

問題を見てからの方が、最初からテキストを読むより、クイズのようで頭に入るんです。

その後は、1問ごとに、解説を自分なりにノートにまとめます。

いわば、右ページがテキストの役割をしているのですが、分厚くて上下巻もある『保育士完全合格テキスト』に比べて、圧倒的に量が少なく、とっつきやすいです。

さらに、問題を見てから読むので、「こういうふうに出題されるんだ」ということがつかめて、理解しやすかったと思います。

1回目は、問題を見る、解説を読む、ノートにまとめる、の作業を繰り返します。

解説を読んでも、よくわからないことは、テキストやネットで調べて、ノートに補足します。

ですので、ノートはぎっしり書かずに、ゆったりと記入して、あとから余白に補足できるようにしました。

さらに、もっと追加したいときのために、A5のルーズリーフを使って勉強しました。

そうやって1周したら、2回目は、問題を解く、解答を見る。

間違えたら、ノートを見て理解する、を繰り返します。

間違えた問題には、付箋でチェック。

3回目は、付箋の問題を解く、解答を見る。

正解なら付箋を外す。

これを、付箋がなくなるまで繰り返します。

ここまで来たら、多分、保育士試験の殆どの科目で、合格できると思います。

保育士完全合格問題集』の使い方

  1. 問題を読むが解こうとはせず直ぐ解説を読む
  2. 1問ごとに解説をノートにまとめる(ノートは余白を残す)
  3. 問題を解く
  4. 間違えたらノートを見て理解する
  5. 間違えた問題に付箋をする
  6. 付箋のついた問題を解き、解答を見る
  7. 正答なら付箋を外す
  8. 付箋がなくなるまで繰り返す

通勤時間やスキマ時間の活用

働きながら保育士試験を受ける場合、どうしても勉強時間が足りません。

家事や子育てもあるかもしれません。

そこで、通勤時間や、スキマ時間の活用が大切かなと思います。

私は、成美堂出版の、『保育士一問一答問題集』を通勤時や、病院や銀行の待ち時間などに見ていました。

本試験では5つくらいの選択肢から正答を選ぶのですが、こちらは一問に一答です。

左ページが問題、右ページ解説で、短時間や細切れな時間、スキマ時間にできます。

やはり、できなかった問題には付箋をつけて、できたら外す、ということを繰り返します。

最初は、付箋だらけですが、だんだん付箋が減っていくのが楽しいです。

付箋がなくなったら、また最初からやってみると、案外忘れていて、また付箋がつくことになります。

この「一問一答」はあくまでスキマ時間用で、私にとってのメインは翔泳社の『保育士完全合格問題集』なので、完全に終わらなくても気にしません。

苦手科目などがあれば、その科目を中心にやっても良いと思います。

スキマ時間にはアプリを活用するのも良い方法です。

>>[無料アプリ]保育士試験対策おすすめ6選〜スキマ時間に学ぶ

YouTubeの活用

最初に知ったときは驚きましたが、たくさんの保育士試験対策のYouTubeチャンネルがありました。

中でも、『ほいくんの保育士チャンネル』にはお世話になりました。

洗濯物をたたみながらとか、片付けものをしながら聞き流しているだけで、重要なワードが頭にこびりつきました(笑)。

相性もあると思うので、YouTubeで「保育士試験」で検索して、いくつか見てみると良いと思います。

疲れ切って、今日はテキストも問題集も開きたくない〜という日も、YouTubeを見るだけなら、なんとかできますよ。

あえて深堀りしてみる

試験対策の勉強というと、要点ばかり並べがちで、深いところまでなかなかやらないと思います。

でも、重要な人物などは、あえてネットなどで調べて、その人の人生を知ると、すぐに頭に入って、結局は近道だったりします。

たとえば、こども家庭福祉』の重要人物である、岡山孤児院を創った石井十次と、滝乃川学園を創った石井亮一は、同じ石井なのでひっかけ問題として出題されることがあります。

確かに、名前だけを暗記しようとすると、混乱します。

でも、もう少し詳しく調べてみると、石井十次は、実は出身地が私と同じ宮崎県であることが分かりました。

何かしら自分との接点を見つけると、すんなり頭に入って来ます。

岡山四聖人」の一人とされていますが、岡山県の出身ではなかったんですね。

医師を目指して、岡山医学校(現在の岡山大学医学部)で研修中でしたが、生活に困窮する母親から子供を預かったことをきっかけに、孤児院を創設するに至ったそうです。

大阪に「愛染橋保育所」も創設していて、現在も「愛染橋保育園」がその流れをくんで活動しているとのことですが、私の持っているテキストには出ていませんでした。

過去問で、「石井十次は愛染橋保育所を創った」という問題があり、私は、「石井十次は岡山孤児院だよね!」とバツにしましたが、実は丸だったんです!

まあ、そういう問題はめったに出ませんけれど、人間は何かをするとき、必ずきっかけや動機があるので、その人物の背景を知ると、すぐに覚えられるし、勉強も楽しいと思います。

かたや、石井亮一は、「知的障害児の父」と言われた人です。

立教大学在学中にクリスチャンになり、留学を志すも体が弱く断念。

立教大学付属の立教女学校の教諭になったのですが、なぜ知的障害児の父と呼ばれるようになったのか?

ネットで調べればすぐに出てくるので、よかったら調べてみてくださいね。

顔写真もあれば、よりイメージしやすいですね。

年号なども、○○が✗✗年、というのではなかなか覚えられませんが、時代の流れがありますので、そういう背景を追っていくと、案外、覚えられます。

特に、保育士試験は、○○は何年か? といった問題はほとんどでなくて、法律などの順番を問う問題が多いです。

この法律を創ったけれど、こういうことがうまく行かなくて、新たにこういう法律ができた、といった流れを掴むと良いのかなと思います。

過去問の活用

「過去問」は保養協のHPからダウンロードしてプリントした。

1冊の問題集をひたすらやって、ほぼ完璧にしたら、今度は過去問に取り組みます。

試験にはそれぞれ傾向や癖がありますので、それをつかむことが合格のヒケツでもあります。

保養協(一般社団法人全国保育士養成協議会)のホームページに5〜6年分くらいの過去問と正答が掲載されていますので、全部が無理なら、最近の2〜3年分をやってみたら良いと思います。

過去問は多くの量を1回だけやるよりも、1年分でも2年分でも、できなかった問題は2度3度やって、完璧にしていくことが大事です。

でないと、同じような問題が出たときに、結局解けなかった、ということになります。

全く同じ問題が出ることはほとんど無いでしょうが、かなり似た問題が出ることはけっこうあります。

たとえば、2020年後期の「子どもの食と栄養」で、イラストを見て、一般的な幼児の食具(スプーンとかですね)の持ち方の変化の順番を答える問題が出ました。

2021年の前期では、問題の一部に、幼児のスプーンの持ち方の変化が、イラストではなく文章で示されました。

そういった形で、重要な問題は、形を換えて出題されます。

それと、保育士試験は、妙な引っ掛け問題もけっこうあって、知識としては分かっているのに、引っかかって失点してしまうことがあります。

過去問を何度もやることで、そういう傾向がつかめて、引っかかりにくくなるのではないかと思います。

「自分ノート」を作る

筆者の「自分ノート」

そうして過去問を解いていると、色々と分からないことや知識の曖昧なことが出てきますので、最初に作った、自分専用のノートに補足していきます。

何度も間違えるようなところは、マーカーをひいて目立つようにして、最後はこのノートを見れば、自分の弱点が分かるところまで持っていきます。

本試験の前日や当日は、分厚いテキストや問題集は片付けて、このノートだけを見て、知識の確認をします。

試験会場に持って行くのも、このノートだけです。

それでも、見たことも聞いたこともないような「なにこれ?」な問題が出るかもしれません。

でも良いんです。

その問題は捨てても、全体で6割取れれば合格なんですから。

2021年前期の「社会福祉」が難しくて、ネット上に、「保育士試験のテキストや問題集だけやっていても無理。社会福祉士のテキストを使って勉強する」という声がありました。

時間に余裕があれば、それも知識が深まって良いかもしれませんが、試験に合格することが目的なら、その必要はないと私は考えます。

現に、私は問題集1冊と5年分の過去問だけで、70点とれました(実際には受けていないので、自分でやってみての自己採点ですが)。

どんな試験でもそうですが、合格のコツは、「1冊の良い問題集(またはテキスト)を徹底的にやる」ことと、「過去問」を繰り返し解くことです。

もちろん、本番で分からない問題でも一所懸命考えて(知識がなくても、よく読めば、前後関係などで答えが分かる場合もけっこうあります)、これかな〜と思う答えにチェックを入れるのは大事です。

マークシートですからね。

5分の1の確率で、正解になるかもしれません。

最後は運も味方につけて、合格を勝ち取りましょう!

まとめ

合格するための学習法のコツは、「1冊の良い問題集(またはテキスト)を徹底的にやる」ことと、「過去問」を繰り返し解くことです。

市販の問題集を使った具体的な学習方法

  1. 問題を読むが解こうとはせず直ぐ解説を読む
  2. 1問ごとに解説をノートにまとめる(ノートは余白を残す)
  3. 問題を解く
  4. 間違えたらノートを見て理解する
  5. 間違えた問題に付箋をする
  6. 付箋のついた問題を解き、解答を見る
  7. 正答なら付箋を外す
  8. 付箋がなくなるまで繰り返す

過去問は、多年分を1回だけやるよりも、1年分でも2年分でも、できなかった問題は2度3度やって、完璧にしていくことが大事です。

皆さんのご健闘をお祈り申し上げます。

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