
2020年に保育士試験を受験した60過ぎのシニア(女性)です。
コロナ禍で1度目(前期)は中止になってしまいしたが、後期試験を受けることが出来ました。
その結果、9科目のうち6科目に合格することが出来ました。
2021年4月に実施予定の前期試験で残りの科目に再挑戦します。
働きながら保育士試験に奮闘中
勤めていますので、なかなか時間が取れませんが、それでも試験で保育士資格が得られるなら、と受験を決めました。
きっかけは、児童館で働いているので、保育士の資格があると待遇が良くなると知ったからです。
学校に通うことを考えたら時間もお金も労力も節約できるので挑戦する価値が十分あると思ったのです。
通勤時間や休日などを利用して勉強しました。
結果、9科目のうち、6科目に合格することができました。
「子ども家庭福祉」、「社会福祉」、「子どもの食と栄養」です。
勉強時間が足りないので、2回で合格すれば良いと考えて臨んだので上々の結果だったと自分では思っています。
難解と言われている科目は次の4科目で、私はそのうち1科目は合格、3科目に落ちました。
難解な科目は4科目
子ども家庭福祉 x
理念や歴史を暗記することが多い。児童福祉法、児童憲章、ジュネーブ宣言、世界人権宣言などの内容や何年に成立したかなどを覚えるのが大変。
社会福祉 x
子ども家庭福祉と問題が似ているが、欧米における社会福祉の歴史の流れ、たとえば1601年のエリザベス救貧法から1942年のビバリッジ報告といった歴史的な出来事や法律に関する問題が多く出される。
日本における社会福祉の歴史、たとえば明治期から大正期の恤救規則(日本で初めて統一的な基準をもって発布した救貧法)から平成の社会福祉基礎構造改革といった内容が出題され、暗記することが多すぎて、かなりめげる。
保育士試験で1番難しいのが、この「社会福祉」かもしれない。
もう何回か保育士試験にチャレンジしている知人も、最後に1科目残っているのが「社会福祉」だ。
私のまわりには、保育士試験の問題集やテキストを見て、試験で資格を取ることを諦めて専門学校へ行ったという人も何人かいるが、やはり見ただけで1番難しく感じるのが「社会福祉」みたいだ。
子どもの食と栄養 x
私は子育て経験もあるし、それなりに栄養にも気を配ってきたから、楽勝では? と思ったら、甘かった。
栄養に関する基礎知識、子どもの健康と食生活、乳幼児期から学童期以降の栄養、特別な配慮を必要とする子どもの食と栄養、といった内容で、食物繊維の名称とか、タンパク質の構成成分とか、こちらはちょっと化学みたい。
それから、近年では子どものアレルギーがとても増えていることを反映して、アレルギーに関する問題も多数出題されていた。
次の「保育実習理論」は、落としたかと思いましたが、受かりました。
保育実習理論 ○
音楽や絵画、言語についての知識を問う。音楽は、主旋律にあう伴奏を5択の中から選ばせるなど、ピアノを習ったことのある人には簡単かもしれないが、音楽の素養のない人には難しい。
絵画理論も、私は絵画を勉強した経験があるので、割と簡単だったが、そうでない人には、表現技法のやり方や名称など、馴染みがなくて分かりにくいかもしれない。
言語理論は、童話や寓話の名称や作者、主人公名やストーリーが問われるので、有名な絵本はひととおり読んでおくと良いかも。
xは不合格、○は合格。
おすすめのテキスト
私が学習に使用したテキストと、それを使っての勉強法をご紹介します。
『保育士完全合格テキスト』上下巻(翔泳社)
いいテキストですが、仕事をしながら勉強するにはボリュームが多くて難しいと判断して、次の問題集をやることにしました。
『保育士完全合格問題集』(翔泳社)
1回1通りやりました。
右ページの問題を解いて、その後で左ページの解説を読みました。
1回解いて出来ず解説を読んでも覚えられない箇所は付箋を貼って後でもう一度解いてみました。
繰り返しやれば不合格の科目も合格したかもしれませんが、時間がなくて間に合いませんでした。
私の場合は独学ですが、経済的に許されるのであれば通信教育のほうが良いかもしれません。
1回での合格もあったかもしれないと思います。
[知人の話]3科目ずつクリアする2カ年計画を立て3年で合格
Aさん(男性)30代
Aさん(男性)は、働きながら保育士試験を目指しました。
彼は、勤めながら勉強をしなければならないので、一度に合格するのは難しいと考えました。
そこで無理せず3科目ずつクリアして資格を取得する2カ年計画を立てました。
合格した科目は3年有効なので、3年間で実技試験までクリアすれば良いからです。
その結果、筆記試験は予定どおり3回でクリアしました。
実技試験は、3回落ちましたが4回目には合格し、見事保育士の資格を取得しました。
実際には3年かかったことになります。
このような考え方もあります。